No.95 〜 No.91

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 No.95 2006.01.14(Sat)   雨  水温 6.5℃ 気温  7.5℃

 昨日の夕刻から今年初めての雨天になりました。少し気温も高めで暖かい雨のように感じます。寒気団が日本列島を遠ざかると、これほどまでに暖かくなるのでしょうか。12月からの豪雪をもたらした寒気の流入も地球温暖化が原因のひとつ。日本海でも水温は上がっており、潮の流れや風の動きにも影響を与えています。この週末の気温は3月上旬頃に匹敵するとか。雪国地方の雪崩での災害も気になるところです。

 それにしても今朝は9時と云うのに暗いですよ。春雨を思わす雨がしとしとと降っています。水温は6.5度、気温7.5度と年末年始にかけてのものに比べるとかなり高めです。このまま春になることはないでしょうけれど、気温に大きな変化が有りそうで体調を維持していくのに気をつけなければならないでしょう。ビオトープの動植物達も戸惑っているのではないでしょうか。

 二枚目の写真、先週の積雪で観察デッキ脇の枯れ草が押さわり、デッキの下がよく見える状態になっています。雨の濁り水で水中がよく見えませんが浮いている水草は緑色を維持しており、陽が当らないにしろこの季節の寒さからの非難場所になっているようです。

 寒水仙、八重咲き水仙。先週は雪に埋もれて発見できませんでしたが、ちゃんと一輪見つけることができました。他にも蕾が数個膨らんできています。

 最下段の写真、右すこし上にセグロセキレイが写っているのが判るでしょうか。以前から頻繁に姿を現すようになっています。水辺でよく観掛ける鳥です。

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 No.94 2006.01.07(Sat)   雪  水温 1.5℃ 気温  4.0℃

 年末土曜日は、大晦日ということもあって通信をお休みさせていただきました。

 2006年の幕開きです。今年もどうぞよろしくお付き合い下さいますようにお願いします。

 「渋川のビオトープ」もこの春で、ビオトープの完成以降三年目を迎えます。二度の夏を越し、ビオトープに現われた多種多様の動植物のひとつひとつに驚きと感動がありましたが、これからは少し落ち着いた生態系が展開されていくことでしょう。昨年末の12月の平均気温は例年に比べ2℃以上低く、観測史上もっとも寒い結果になったようです。それでもビオトープでは春を待つ新しい芽吹きを感じる草木を観ることが出来ますよ。真冬の静かなビオトープも覗いてみてください。

 と、言いながらも今朝は7時半頃から雪が降り出しビオトープに入った9時前には既に5〜6cmの積雪。一面の銀世界が広がり、すべてを雪の中に隠してしまいました。風もなく暗くひたすら深々と雪が降り続きます。11時前には10cm以上の積雪になっていました。一昨日に寒水仙が一輪、花をつけていると情報をいただいていましたが、この雪のなか見付けることが出来ませんでした。きょう7日は「春の七草」の日。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、ススナ、スズシロ。セリとナズナ、ハコベラはこのビオトープでも観られまガ、もう少し春に近づかないと無理でしょうか。ちなみに「春の七草」は食べられますが、「秋の七草」は食べることは出来ません。

 上三枚は午前9時頃のビオトープの景色。最下段のものは11時前、小学校正面玄関のシンボルツリーのケヤキの枯れ枝に雪が着いている状態です。

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 No.93 2005.12.24(Sat)  晴れ/曇り 水温 2.0℃ 気温  3.0℃

 ほんとうに寒い日が続いています。滋賀県北部の雪も年末で2mを越え、21年振りの豪雪となっているそうです。クリスマス以降は暖冬かと長期予報で云っていましたが、修正されて年末年始も寒い冬らしい気候になるとのことです。18日に今冬初めての積雪がありました。積もった雪は翌日には解けてしまっていましたが、21日の朝方から一日中振り続いた雪が残っていて、冷たい風が吹きぬけていました。22日には小学校の子ども達は終業式を終え、冬休み入りました。年の瀬で世間の忙しない動きをよそに、しばらくは平日も閑散とした寂しい校内になり、寒さがひとしお感じるビオトープからの光景が続きます。

 二枚目の写真、枯れたヨシの穂先を逆光から見ると寒風に揺れながらキラキラ輝いていました。池の水温は2℃と低く、めだかの影が見ることが出来ません。藻の中に入り込み静かに身を潜めているのでしょう。三の溜りの水面の一部が凍りつき、氷の厚みが1cmを越えている処があります。僅かではありますが水に流れがあり、溜り以外では凍ることはありませんが、昨季では見られなかった表情を観ることができます。

 三枚目はアラカシの新芽。その下はドウダンツツジの新芽。すでに春を待つ新芽が枝先に付いています。春先までは大きさ的には変わりないでしょうけれど、新芽を付けた状態で冬の寒さを越す植物があることがわかります。ドウダンツツジの新芽の赤色が陽光に映え、ホッとさせてくれます。

 次週31日土曜日は大晦日になり、「今週のビオトープ」もお休みさせていただきます。来年もよろしくお付き合い下さい。

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  No.92 2005.12.17(Sat)  晴れ 水温  3.0℃ 気温  4.0℃

 寒波は二週間に亘り続いています。この寒さはクリスマス頃まで引きずるようで、滋賀の北部では年末にしては記録的な降雪になっているとのこと。スキー場は冬休みを前にして喜んでいるようですが、家屋の屋根に積もった雪を降ろす作業で、地元の人達は大変な苦労をされていると聞きます。雪降ろしのボランティアも求められています。

 湖南、草津あたりでは乾いた冷たい風が吹く、晴天の日の毎日です。しかしながら年明けからは暖冬傾向にあるそうですよ。

 

 今朝の水温は3℃。気温は4℃。ビオトープの水に手を浸すと痛さを感じます。メダカの多くは水中の藻の中に潜んでしまっているのか姿をあまり観ることがなくなりました。写真上から「キショウブ」の立ち枯れ、「オモダカ」も朽ちてきています。

 三枚目の写真は給水口の修理中のもの。コンクリート枡の周辺、水の落ち口からの漏水があったものを補修しています。気温が低すぎて作業が中段していますが、年内には元の姿に戻したいと思っています。

 最下段の写真は「ナンキンハゼ」の種子。小学校のグランド沿いの道路を挟んで向こう側の空き地、公民館建設予定地に在る木です。夏の終わりに緑色の実が出来、葉の紅葉し散った後、実は褐色に色を変えはじけると、綺麗に白い三つの種子が顔をみせます。すでにポロポロと落ちかけていますが、枯れ枝にポップコーンを刺したようで、また遠目では梅の花が咲いたように見え、面白いですよ。詳しくは下記HPを参照してみてください。

 「ナンキンハゼ」  http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/nankinhaze.html

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 No.91 2005.12.10(Sat)  晴れ 水温  5.0℃ 気温  7.0℃

 週始めの木枯らし1号で、今週は一気に冬を迎えました。ここ毎日は昼間の気温も10℃以下、朝の冷え込みも1℃、2℃と寒くなっています。これでも平年並みと云うこと。年明けからは暖冬傾向との予報がでていますが、さてどうなることでしょうか。きょうの朝は快晴です。昨日まで黒い雲に覆われていた比良山系の山並みもくっきり見ることができました。北の方から比叡山にかけて、山肌に積もった雪が朝の陽に白く際立ちます。紅葉の残り葉に雪が被り、日頃目にすることのない光景が楽しめた処もあったようです。

 写真上段、三の溜り「コナギ」(ミズアオイ科)のきょうの状態です。他の場所では既に朽ちて、溶けてしまっているのですが、ここでは形を保ち色褪せてもなお生きているようです。

 二枚目の写真、木杭の麻縄に付いていた毛虫。名前は解かりませんが、蛾の仲間だと思われます。日向で体を温めているのでしょう。何かしら寒さで元気がないようです。サナギで越冬するのか、このまま凍えてしまうか気になるところです。

 

 ビオトープの外ではありますが、職員室南側のさくらの木。ほとんど散ってしまっていますが、紅く色づいた葉の一部が残っており、とても印象的に見えます。もう一週間もすればすっかり葉も落ちてしまうことでしょう。

 最下段の写真は湖周道路の北山田1駐車場から撮ったもので、比叡山南の山間に沈む夕陽です。夕刻の穏やかな琵琶湖、たくさんの鴨が水面に浮かびます。冷たい風が吹きぬける日々なのですが、ほんの一時、風が止まる時間帯と云うのもあるようです。

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最終更新日 : 2006/02/19

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