今ビオ

 
No.706 〜 No.710

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No.710  2019.09.14 (Sat)  9:00    晴れ  水温 23.0 ℃    気温 24.0℃

 午前9時、気温24℃、澄んだ青空が拡がり爽やかです。このままで季節が進むといいのですがネ。このビオトープ通信では暦についてよく記しています。季節の移ろいをよく表していて暦を見ることによって、時々の自然と人の生活を知る目安としています。また日本人の感性の豊かさを実感しています。この12日は七二候の一つ「鶺鴒鳴」せきれいなく≠聴く。そして17日は「玄鳥去」つばめさる≠セそうです。セキレイは本来渡り鳥のようで、北から渡ってきて囀りを聴くのがこの頃だとか。玄鳥はツバメのこと、セキレイとは逆に南へ去って往く頃ろとされています。軒先の下、何時しか子育てを終えた親子の燕は巣を離れ姿を消していました。ビオトープは夏場濃い緑の茂りを見せていたヤナギもドウダンツツジ、モミジ、ケヤキ、クヌギもやや色褪せてきた感じがします。きょうはシオカラトンボの姿は無く、ウスバキトンボが悠然とビオトープの空間を遊泳していました。もうウスバキトンボも消え去る頃でしょうか。

ヒメコブシの鞘? 殻から実が覗いています

 今日の写真右一枚目、アラカシのどんぐり、まだまだ小さくて可愛いい状態です。このドングリの完熟は真冬頃か。二枚目はサンシュウの実。早春に花が咲き結実しますが、春夏を過ぎて長時間かけて完熟に至ります。晩秋の頃にようやく真っ赤に、ルビー色に変わります。それまでに鳥が突っつきに来るかも知れませんネ。三枚目はジャノメチョウ亜科のヒメジャノメ、イネ科の植物を食餌します。毎年この秋口に姿を見せています。四枚目はタテハチョウ亜科ツマグロヒョウモンの雄。スミレ、パンジーを食餌しており、花壇やプランター、鉢植えの花からているのだと思います。ビオトープにはこれ等は無く、吸蜜やミネラル補給のために入って来ているのでしょう。冬以外でよく観ますネ。

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 No.709  2019.09.07 (Sat)  9:00   曇り・晴れ  水温  24.0 ℃  気温  25.0℃  

 太平洋上の台風15号が北上し、週明けにもこの地域に最接近するとのこと。小学校の一年生がお世話してきたアサガオの鉢が校内へと非難されていました。まだ頑張って花を咲かせ続けています。既に観察を終え、種を採り、学習を終えようとしている時期だったようです。季節は秋へ。今日、7日は七二候の一つ「草露白」(くさつゆしろし)草に降りた露が白く光って頃、朝夕の涼しさが際立ってきます。8日は二四節季の「白露」夜露が千草に置き始める°C温25℃、曇り空で時折霧の様な小雨が降りました。直ぐに止むと陽射しが漏れ、また暗い雲に覆われますが遠方は明るく青空も見える。複雑な空模様です。ビオトープは少しづつ秋の気配、ススキの穂が出、シラカシのちっちゃなドングリが目立ち始めています。クヌギドングリも大きくその顔を見せるようになりました。イヌコウジュの花がもうすぐ着き出しますよ。サンシュウは、緑の葉の中で冬芽の準備ができています。

シオカラトンボ 雄

 左の写真一枚目、昨年の秋、クヌギに実ったドングリが地面に落ちて芽吹き、整備作業の草取りをも免れ背丈60cmほどまで育っています。このまま成木まで育つかどうかは管理次第、たぶん無くなってしまうでしょうネ。二枚目はミカンの苗木に産み付けられたナミアゲハの卵。小さな苗木に2個の卵、葉っぱが数える程しか着いていません。無事に幼虫が育つだけのものじゃないはずです。ミカンの木を傷めて駄目にしてしまう可能性がありあす。卵を駆除しておくべきかどうかなやみましたが、結局そのままにしておきました。自然に任せることにしました。ミカンの苗木、駄目になったらまた植栽しましょう。三枚目、ツトガ科ノメイガ亜科の仲間か? 四枚目、キバガ科もしくはハマキガ科の仲間のように思います。三、四枚目いずれも未同定です。

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No.708  2019.08.31 (Sat)  9:00    晴れ/曇り  水温 24.0 ℃    気温 25.0℃

 小学校は26日から既に二学期が始まっています。昨日の降雨のあと、前線が南に下がりやや涼しくなったようです。今朝は久し振りに熱帯夜から解放されました。このまま秋の気候へと変わって往くでしょうか。七二候の一つ「禾乃登」こくものすなわちみのる∴穂が実り穂を垂らすころとされています。「禾」とは稲穂が実ったところを表した象形文字だそうです。郊外へ行けば、田んぼの早生米と思いますが稲穂が垂れ、少し黄金色に変わってきています。ビオトープではススキの穂が出て来ましたヨ。先週の整備作業での草取りのあと、タマスダレ(ヒガンバナ科)が花茎を伸ばし、花を開き始めています。花の時期は長く晩秋の頃まで次々と花を咲かして往くようです。キバナコスモスも広がりをみせ、秋の花が観られるようになりました。生き物も秋の気配を感じるものになりつつあります。ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモン、ツクツクボウシ、シオカラトンボやウスバキトンボ。ウスバキトンボは日頃飛んでばかりでなかなか留まってくれませんが、昨日の降雨を避けてビオでお泊りしてくれたのでしょうか。

タマスダレが咲きだしました

 今日の写真右一枚目、なんとなくですが、真夏の濃い緑が色褪せて来たと思いませんか。先週の整備作業後一週間経った様子です。手前は一の溜り。二枚目はススキの穂が見え始めました。早いのかな? 三枚目、そのススキの茎にウスバキトンボ(トンボ科ウスバキトンボ属)赤トンボ(アカネ属)≠フ仲間ではありません。体が華奢に出来ており、壊れやすいです。四枚目はシオカラトンボの雌、まだ若い雌のようで、このビオトープで出たものだと思います。シオカラトンボのヤゴの抜け殻は確認しています。ザリガニから生き延びることが出来たのでしょう。

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 No.707  2019.08.24 (Sat)  9:00   晴  水温  28.0 ℃  気温  29.0℃  

 夏休み最後の土曜日、学校では構内一斉環境整備作業が実施されています。昨日の23日はこの地域では地蔵盆=Bやはり夏休みの終わりを告げる行事が旧中山道、東海道沿いを中心に行われていました。今年は生憎の雨降りになりましたネ。また二四節季の「処暑」(暑気がおさまる)を迎え、七二候の一つでは「綿開」(わたのはなしべひらく)綿の実を包むガクが開くころ≠ニされています。昨日の雨の後、瞬間前線の位置が南に下がったのでしょうか、気温が23℃ぐらいまで一気に下がり寒く感じたものでした。きょうは朝から青空が拡がり、整備作業には暑くなってしまいました。二学期を迎えるための準備にPTAのふれあい部の皆さんとその子ども達がビオトープ整備に参加してくれました。従来の渋川ビオトープの会の会員さんも6名の参加がありました。6月末の整備作業を一度経験していただいたこともあって二度目の今日はスムーズに作業が進み他の作業の皆様と同じ時間に作業を終えることができました。皆様に感謝です。

ヤマトシロアリ(働きアリ)  朽ちた観察用椅子の裏に群れていました

 左の写真一枚目、夏草の繁みに入り、手際よく刈り取っていってくれました。残置するも、除去するもの、間引くものも理解して頂いています。傍らでは子ども達にはザリガニ釣りを奨励、駆除に一役かっていただきました。ビオトープには哀しいことに大漁でした。一方、網を持つことを許可した子(網使いが巧い子)はホトケドジョウをゲット。ミナミヌマエビもすくい上げていました。メダカの姿も観られ、ザリガニに負けず少しは種が戻ってきているようです。四枚目は作業後のビオトープの景観です。入口から南方向を見ています。ポプラの根が進出し、至る所で萌芽しています。昨年の台風で倒木し、伐採された3本のポプラの根は生きて生命の危機から萌芽へと向かったのでしょう。

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No.706  2019.08.17 (Sat)  9:00    晴れ/曇り  水温 29.0 ℃    気温 30.0℃

 お盆明けの土曜日。お盆台風10号が通り過ぎ台風一過≠フ爽やかな天候にはならず、台風が持ち込んだ暑い空気に支配されて猛暑日になりそうです。そこが夏の台風と秋の台風の違いなのかも知れませんネ。湿度も高く、湿気が肌にまとわりつくようです。17日、七二候の一つ蒙霧升降=iふかききりまとう)深い霧がまとわりつくように立ち込める頃。この場合の霧は気温が下がることによって生じるもの、ヒンヤリとした秋の気配を感じるものです。来週の土曜日、夏休み最後の土曜日。ビオトープの整備観察会を実施します。新学期開始前の学校全体の環境一斉整備作業との共催です。新学期を気持ちよく迎えましょうということでPTAのみなさん、6年生の子ども達、教職員が参加です。PTAふれあい部のみなさんにビオトープの会の会員さんが加わりビオトープの整備にあたります。昨年の台風でなぎ倒されたポプラは除去されましたが、地中の根が生きているのでしょうか、広くビオトープの内部にも侵入し、新しく芽吹いています。6月末の整備作業時には目立たなかったものが今は至る所に株が出ています。主幹が無くなってもたくましく増殖しようとする力が働いているのでしょうね。

3本のポプラは倒され、残りの背丈が低かった1本が伸びています

 今日の写真右一枚目、台風一過で少し緑色が褪せたように見えるビオの様子です。二枚目、シオカラトンボの雌雄が池の周りにいました、少し経て連結していましたよ。三枚目、きょうはキマダラカメムシの幼虫はクヌギの葉上にいました。四枚目、池中のアメリカザリガニが見えました。真っ赤に染まり立派な成体のザリガニです。繁殖能力を持ち、増殖を図りまたもビオトープを危機に陥れることになるのでしょうか。駆除をしなくては! 近年は、哀しいカナ毎年のように言い続けている事です。

 

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最終更新日 : 2019/09/28