今ビオ
No.716 〜 No.720

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No.720  2020.01.11 (Sat)  9:00   薄曇り   水温 3.0 ℃    気温  4.0℃

 2020年、最初のビオトープ通信になります。今年も宜しくお付き合い下さいますようにお願いします。気温4℃、薄曇りの空で、微かな陽の光が届いています。無風で寒さはありません。着込んでいるためかむしろ暖かさを感じますネ。年明け早いもので既に11日。近江盆地、周辺の山に雪は観えません。滋賀のスキー場は全て閉鎖中、近年なかなか無いことです。人口降雪機による雪も気温高のため作れないそうです。かつてこの小学校でも1月のこの時期に5年生を対象にスキー教室が行われていました。積雪不足と保護者の負担を理由に中止されています。教職員の負担もあるのでしょう。滋賀県は山も湖も身近にあり、また日本海や太平洋にも出やすい地の利があります。大いにこの地の利を活かした学習が出来れば素晴らしいと思います。暦でいうところの七二候の一つ「水泉動」を迎えています。しみずあたたかさをふくむ£n中で凍てていた水も動き始め、わずかな暖かさを愛おしく感じる頃とされています。山に雪がないまま春に至るのでしょうか。きょう11日はこの地域では一般的に鏡開き≠フ日です。15日までが松の内≠ナ、小豆粥を食べる習慣もありました。そして左義長が行われてきましたが、最近は「成人式」と同じで近々の日曜日に行われるよになりました。

隣接用水路にコサギ!

 今日の写真右一枚目、年明けのビオトープの様子です。枯草を割って、寒水仙、ヒガンバナの葉の緑が目立ってきています。水仙の開花はもうすぐでしょう。暖冬?で遅れているのかな。二枚目はヒメジョン。最近は一年を通して花を観ます。ハルジオンは概ね季節を守り、まで出ていません。三枚目はタンポポの綿毛です。タンポポもセイヨウタンポポは年中観る感じですが、二ホンタンポポは春の時期だけの開花で律儀ですヨ。四枚目はピラカンサスの実を食べに来たヒヨドリの姿を捉えました。

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 No.719  2019.12.21 (Sat)  9:00   曇り/晴れ 水温: 4.0 ℃   気温:5.0℃  

 この冬も暖冬傾向。12月下旬、冬至を迎える時期になってようやくビオトープも初冬の様相を呈してきたように思います。シダレヤナギの葉が少しの風で盛んに落葉していきます。来週には葉は全て散り果てていることでしょう。ドウダンツツジの紅葉も7分程度落ちて名残りを惜しんでいるかのように見えました。この22日が「冬至」。この日を境に日中の時間が長くなります。また七二候の一つ「乃東生」夏枯草が芽をだす頃≠ニされ、夏至の「乃東枯」に対応し、うつぼ草を表しているそうです。令和元年(2019年)が終わろうとしています。ラクビーのワールドカップに湧いた後半でしたが、気候的には不順でいくつもの台風に見舞われ、風水害に遭いまし。多額の負債を残す災害はこれまで以上の悲惨な結果を見ました。社会情勢も含み、多難な幕開けを想う「令和」の始まりだったように思います。これまでの大人の責任があるのは当然ですが、次世代の子ども達が豊かな自然の中で暮らせることを切望するとともに、彼ら自身が気付き地球環境是正への道を切り開いて往って欲しいと願います。

葉を盛ん落とすヤナギ

 左一枚目、アラカシのどんぐり、ブナ科コナラ属で常緑広葉樹です。街では1個10円ぐらいで工作用に売られています。1粒10円で買ってまでクラフト作りはしたくないですネ。どんぐり拾いなどの行為を経て工作の時間を持ちたいものです。二枚目はサンシュウの冬芽、既に春先の準備をしています。三枚目はトサミズキ、四枚目はヒメコブシです。何れも花芽で、春の暖かさを待って開花の時期を伺っています。実や葉を落とし、枯れ枝だけを残しているように観えますが、冬の寒さを堪えて逞しくちゃんと生きています。・・・2019年度はこのレポート、通信で終わります。来年もよろしくお付き合いください。よいお年を!

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No.718  2019.12.14 (Sat)  9:00    晴れ   水温 2.0 ℃    気温  3.0℃

 12月になり早、中旬。小学校は学期末を迎えており、終業式を待つばかり。2019年が終わりかけています。令和元年、どんな年だったでしょうか。開校したばかりの真新しい校舎を背景にビオトープが完成して以来15年が過ぎようとしています。ビオトープ造りとその経過でよく言われる事で、ビオトープの目的の継承とその維持管理の健全な持続の必要性が、今もなお確かなものであるかが問われるものと思っています。ここ5年来、ザリガニが侵入したことでビオトープの生態系は一変しました。隣接用水路から水をポンプアップし、ビオトープ内の水域を循環させてまた用水へ落としています。ビオトープに入ってしまったものは閉鎖水域の中で閉じ込められる常態になります。稚魚も入りますが、ザリガニも入ります。入り込んだザリガニはビオトープ内では食物連鎖の頂点に位置し、人為的に駆除を試みても壊滅は至難の業。年々ザリガニも小振り、やせ型になってきているように見えますが、ビオトープは貧相になり果てました。水中の生き物がザリガニ以外に目にしなくなった感じです。子ども達がビオトープの必要性を理解し、生態系の豊かなモノにするよう維持管理にも手をつけるようになってくれると嬉しいのですが・・・

昨日朝の比良山系 今季三度目の冠雪!

 今日の写真右一枚目、世間では紅葉は終わっているとのこと、ビオトープのヤマモミジ、ドウダンツツジが縮れてた枯葉もなく、見事な紅葉を見せてくれています。陽光に照らされた美しさは絶品です。二枚目、イヌコウジュ(シソ科)の遅れ花。寒さで葉が紅くなっているもののしっかりと花を付けています。他では既に枯れて朽ちているものが普通なんですがネ。三枚目、ビワの花が咲き始めています。ビワは冬に花を付けます。温暖な地域での樹で、虫達による受粉が行われます。四枚目は桜葉と柿。

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 No.717  2019.12.07 (Sat)  9:00   曇り  水温: 4.0 ℃   気温:5.0℃  

 三週間振りのビオトープからのレポートです。秋から冬への季節の過渡期、早い紅葉は既に散り往き、遅めに染まりかけていたモノでさへ葉を落とし始めていました。今季の紅葉は不揃いで、尚且つ葉先が縮れ、先は茶色くなって枯れてしまっており綺麗じゃありません。何処も同じようで、モミジの名所でも同様の声が聞けました。季節の変わり目、どうも寒暖のメリハリがなかったようです。今日7日は七二候の一つ「閉塞成冬」そらさむくふゆとなる°が閉ざされ真冬になる、空を塞ぐように重苦しい暗い雲に覆われ真冬の空となる。実際、今日のどんよりとした空がこの感じを表しているように見えました。二四節季でいえば「大雪」。湖西や北の山では雪になっているようです。比良山系も何度目かの冠雪を観ましたが、一日で消えて終いまだ春まで残る積雪にはなってないようです。北海道ではここのところ毎日が降雪の日々で寒さが厳しいそうで。それでも積雪は例年より少なめとか言っており、やはり地球温暖化の影響があるのでしょう。とはいっても冬は冬、もう生き物の姿を観ることはありません。

晩秋のビオトープ

 左一枚目、まさに「閉塞成冬」の空模様。薄日が射しましたが直ぐに陽は隠れてしまいました。二枚目は日陰にあって、染まりが遅かったモミジで今が丁度良い感じで観られました。三枚目はピラカンサスの実。凄い数の実が着いていますが、鳥たちにとっては真冬になり餌が尽きる頃、最終手段としてこの実を食べに来るようです。意外と長い間、この赤い実を観ることが出来ます。四枚目、チョッと残念な光景を目にしました。三の溜り(池)の縁石が池中に落とされていました。黒く見える石は以前に落とされたものですが、水中に白く見えるのは近日に落とされたと思われます。観察机も逆さにひっくり返してありました。誰?残念!

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No.716  2019.11.16 (Sat)  9:00    快晴  水温 10.0 ℃    気温 11.0℃

 11月も中半。晩秋の候と言える時期になりました。此処のビオトープや地域では落葉樹の色付きはまだまだ中間ぐらい。樹々の種類によりますが、モミジはまだ青紅葉。サクラの葉っぱはイイ感じに赤く染まってきています。夏に毛虫がほとんど付かなかったこともあり、珍しくたくさんお葉を残しています。近年は夏が暑過ぎて虫達の発生が抑制されているように思われます。一方では南方系の暑い地方から北上を続けているやや大き目のカメムシでキマダラカメムシが頻繁に観られ、卵や幼虫も観るようになっています。春や秋の期間が短くなっていますネ。四季が顕著に見られ、自然の移ろいが実感できるのが日本の魅力ではありましたが徐々に崩れていっているように思います。小さく狭いビオトープながらレポートを続けているとよく感じることです。子ども達が校外学習で自然環境の事、びわ湖の事などを学んでいますが学校内にそんな処を凝縮したビオトープが在ることを再認識しておおいに学習に取り入れるように心掛けて欲しいと思います。

ヨメナ(キク科)

 今日の写真右一枚目、ソメイヨシノの紅葉。何本も校庭に在る桜の木で、一番よく色づいているものを撮りました。総じて赤緑色で綺麗とは言えません。二枚目はホウキポプラ、紅くはなりません、黄色。イチョウの葉とは違い葉っぱに光沢があるため陽に当たり、風が吹きとキラキラと揺れる様は感動ものですが、やはり緑色が全体を占めています。三枚目はヤマモミジ、前記したようにまだまだ緑が濃く、葉先が紅く見えているのは葉が朽ちた色で、夏場暑さに焼けた感じで茶色に見えるものです。メリハリの効いた温度差、冷えて霜でも被るような日があればイイ色付きになるのでしょう。四枚目はクヌギの葉、夏の緑色に比べるとかなり色褪せて黄緑色を呈してきていますが、枯葉色には程遠い。

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最終更新日 : 2020/01/18