No.341 〜 No.345

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No.345 2010.12.18.(Sat) 09:00   曇り    水温  6.0 ℃  気温 7.0 ℃

 朝から薄日が時折射すものの冬特有の低く黒い雲が空を覆います。気温7℃、陽の光が無い分昨日より寒く感じます。昨日は琵琶湖西岸の比良山系の頂は、僅かではありますが雪で観られました。週明けはもう12月も下旬に突入。気忙しい時期を迎えます。教職員の皆さんも学期末の総仕上げで、多くの方が出勤されているようでした。週毎に訪れるビオトープも冬の様相が日々増しているようで、枯れ葉も落ちずいぶん見通しのよい風景になっており、北寄りの風が抜けて往きます。それでも秋の名残りや夏の花の返り咲きが観られるのが面白いですね。導水路の落ち口にカワヂシャの花がいまだに咲いているのが観られました。

返り咲き(?)のカワヂシャの花

 左一枚目の写真。返り咲きの花が有る一方で、季節の進み具合通りに寒咲きの水仙の花芽が大きくその姿を現してきています。二枚目はやはり返り咲きのイヌコウジュの花。枯れた草もやがて姿を消すであろう池の縁で、葉を紅く染めてこぼれる光の暖を求めているように見えました。三枚目、葉落ちが既に終っている筈の樹に、なおも一塊で枝に残るモミジの葉があります。そこだけを切り取るように写真に撮ると、なかなか趣のある絵になりました。少し暗いですが・・・。四枚目は、チャミノガ(ミノガ科)の小枝を使った蓑のようです。25mmほどで、オオミノガのいわゆるミノムシの蓑より小さめに出来ています。

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No.344 2010.12.11.(Sat) 09:00   晴/曇り    水温  6.0 ℃  気温 7.0 ℃

 12月も中旬に入りました。初冬らしき寒さを感じるこの頃になっています。ビオトープは週毎にセピア色の世界が拡がりつつあり、しかもその密度は薄くなってきています。池の葦の立ち枯れ、ガマ・ジュズダマの立ち枯れが目をひきます。朝の気温は10℃を切るようになり、生き物の姿を観ることも無くってきました。よく晴れた日中の陽だまりには、何かを観る期待感はあるのですが・・・・。夏の草木の繁茂や生き物達を観ていると、この時期は非常に寂しく思いますね。グラウンドに少年野球・サッカーなどの練習に来ている子ども達の姿もなく、閑散とした小学校の校庭に居ると、なおさら寂しさがつのります。やっぱりビオトープは春以降の夏が良いなあ〜とつくづく想いながら寒そうな水面を見ていました。

寂しさつのる初冬のビオトープ

 彩りに欠け、セピア色の拡がるビオトープではありますが、地表を覆う緑の植物達もまた観ることができます。右写真一枚目はイグサ。イグサの繁みの中にちゃっかりカラスノエンドウがイグサを風除けにして伸びてきています。二枚はヒガンバナの葉っぱ。タマスダレの葉っぱも緑をしっかり留めて地表に存在感をしめしています。三枚目、最近は四季を通して地表に有るのがシロツメグサ(クローバー)の集団ですね。そんな集団の中からオオバコも顔を見せています。四枚目はこの時期の色物の代表、クロガネモチの実です。

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No.343 2010.12.04.(Sat) 09:00   晴/曇り    水温  8.0 ℃  気温 9.0 ℃

 10月末の台風接近以降、久しく雨らしい日がないままに11月が終ってしまいました。そして昨日のお昼前には真夏の集中豪雨を思わすような強風の吹き荒れるなか強い雨が降り、通り過ぎていきました。初冬の嵐でしたネ。12月に入り、朝夕の気温も10℃を切るようになってきています。きょうの早朝は雲が多く空を覆っていましたが、時間の経過とともに青空が徐々に拡がってきていました。観察する身の背中が温かです。ビオトープも夏の濃い緑色の景色から黄色味を帯びた褐色へと変わりつつありま。そんな中、彼岸花の葉っぱや水仙の葉っぱの緑色だけが妙に色濃く目立っています。

黒く熟したジュズダマと未成熟のままのもの

 季節は初冬・・・きょうの写真、左一枚目はこの時期になっても花を着けていたホトトギス。狂い咲きと言うよりはただの遅れ花ってところでしょうか。二枚目はサクラの葉っぱ。99%落下してしまっていますが、残りの1%、小枝に残っていたものです。三枚目は、季節の進み具合は確かなもので、ちゃんと寒水仙の蕾が花茎を伸ばしきており、膨らみもみられます。開花は何時頃になるでしょう。四枚目は、サクラの枝先に留った百舌鳥です。ビオトープの造成時より毎年姿を見せてくれています。ビオのモミジの小枝にハヤニエを見ることがよくありました。百舌鳥の寿命はどれくらいか解かりませんが、幾世代か命を繋いでビオを訪問してくれているのでしょうか。ビオは7年目の冬を迎えようとしています。

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No.342 2010.11.27.(Sat) 10:00   晴/曇り    水温 --- ℃  気温 11.0 ℃

 きょうは、今年度の第三回整備観察会の実施日。例年11月は渋川のビオトープを離れ、先進地の施設を訪問して自然観察会を開催、併せて施設の管理運営をも学ぶもので、当渋川のビオトープにも活かそうと試みているものです。きょうの訪問先は大津市堅田の春日山公園でした。4年前に一度訪れていますが、当時に比べ公園の整備が進み立て看板などが充実していました。里山の風景を維持しながら自然観察が出来るいう数少ない公園施設です。

 
リンドウ        キタテハ

 きょうの参加者は19名。小学生が2名と大人17名でした。募集定員を30名としていましたが、その三分の二の参加に止まりはしましたが、観察会をするうえでは丁度良い人員で、話が皆さんによく届く結果になったように思います。進む里山の荒廃と、一方で懸命に現状を維持し、また復旧をしようとする人達を知ることが出来た、有意義な観察会になりました。晩秋の草花や、冬を前にした生き物も少しは観ることができました。

春日山公園施設案内看板

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 No.341 2010.11.21.(Sun) 14:00   晴     水温 17.0 ℃  気温 16.0 ℃

 今回のレポートは21日の日曜日、午後2時のものになりました。10月、11月の土曜日・日曜日はイベント事が多く、大変忙しい思いをしています。時間の空きを突きビオトープを覗いてきました。日中、風も無く青空が拡がり暖かな陽気になりました。今朝は珍しく霧が立ち込め、草津駅周辺の高層タワービル3本を含めこの霧のため姿が見えなくなっていました。かつてビルの姿が無い時代を想いましたが、それ以上に景色が見られない空間にいる自分が妙な雰囲気を感じました。午前10時頃から霧も消えつつ、淡い陽射しが地上に届くようになりました。グラウンドではスポーツ少年団の少年野球チームが数団体来校していたようで練習試合をしていました。見学の親御さんでしょうか、ネットを背に陽射しを浴びながら子ども達のプレーを見守っているようでした。

少年野球の試合を見守る親御さんたち・・・

 11月も後半。晩秋の趣がビオトープでも観られます。夏の元気の良い濃い緑は色褪せ、落葉樹の紅葉が随分すすんでいます。左、一枚目はイヌコウジュの残り花。二枚目はドウダンツツジの紅葉。三枚目はこの秋、あまり美しいとは言えないイロハモミジの染まり具合の細枝の様子。四枚目はサクラの葉っぱ。虫に食われること無くよく陽に当る場所に木があると、こんなに綺麗な赤になるってお手本のような枝。背景には黄色く染まってきているホウキポプラの様子が見えています。このポプラの木もイマ一の染まり具合です。

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 Copyright (C) 2004 
最終更新日 : 2011/02/05

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