No.371 〜 No.375

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 No.375 2011.08.06.(Sat) 09:00   晴/曇り   水温  28.0 ℃  気温 29.0 

 きょう6日は「原爆の日」。今朝8時15分テレビに広島平和公園の様子を、中継で映し出されていました。原投下から66年。緑一つ残らなかった街は見事に再生復活しました。ビオトープでの小さな世界での再生・復元もままならないと思うなかで、人による破壊と構築の繰り返しを観るような不思議な感じがします。3.11の後も人の強さ、弱さが交錯し復活を遂げて往くのだろうけれど、原発事故の絡みもあり行き先不透明な世界観が嫌気を誘います。「ガンバレ東北!」って言葉は無責任にも聞こえたりします。

 8日は暦で言うところの「立秋」を迎えます。台風6号の通過以降、あまり夏らしさを感じる空模様ではありませんでしたが、今朝は真夏の太陽の照り付けを感じました。日向と影がくっきりと際立って見えました。まだまだ盛夏。夏のど真ん中なのかも知れません。

県立短大跡地、校舎解体工事が進んでいます。

 上の画像は県立短大跡地の校舎の解体工事が進む様子です。シートに覆われた校舎、その姿が徐々に小さくなって往っています。跡地は宅地分譲され住宅が立ち並ぶことになっています。前用途が学校ということで木立などもよく繁り、大きな幹をもつ木もありましたが、ここで一つまた、有意義な緑が消えました。きょうの写真から、左一枚目はオオマツヨイグサの花。二枚目は三度、その花の顔を見せてくれそうなクサネムです。三枚目はアオメアブの♀かな。ムシヒキアブの仲間で、大きなアブです。四枚目はお馴染みヤマトシジミ。

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No.374 2011.07.30.(Sat) 09:00   晴/曇り   水温  29.0 ℃  気温 30.0 

 早いもので、7月も月末。最終週の土曜日になってしまいました。小学校も夏休みに入り、既に一週間以上が経過しています。夏休み前の台風6号の経過以降曇り空の天気が多く、真夏のカラッとした青空はしばらく見られられませんでしたネ。時折降る夕立は昨今のゲリラ雨の豪雨に似た降り方をしています。雨が降っても一気に水路や河川に水は流れ込み、地表の乾きを潤すような状態にはなっていません。水量の多さ、流れの早さに河川の氾濫を聞くことがあっても、畑や花壇の灌水は絶やさず必要だと言います。大地に水を含ますことの出来ないのが今の「街」の構造になっています。街の中のビオトープは僅かながらも水を保つ貴重な空間なのかも知れません。人との生活が、自然とバランスよく成り立つと良いのでしょうが、一度バランスを崩してしまったと言える街の自然は容易に元に戻ることはないでしょう。ビオトープ活動はそんな自然の復元に、一役を担っているのだと思います。

7月下旬のビオの様子 外から・・・

 右、きょうの画像から一枚目は、ハーブ(ミント)の花に給蜜に来たチャバネセセリ(セセリチョウ科)。二枚目はシオカラトンボの♂の未熟体。三枚目はセスジススメ(スズメガの仲間)の終齢幼虫。8cm〜9cmほどの大きさ。周辺に数匹見られました。幼虫はやがて土に潜り蛹化します。四枚目はツバメシジミ(シジミチョウ科)の♂ですが、翅に穴が空いてしまっています。どうしたらこんな穴が空くのかなあ〜〜〜?????。

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 No.373 2011.07.23.(Sat) 09:00   晴/曇り   水温  27.0 ℃  気温 28.0 

 一週この「通信」をお休みしている間に台風が6号が通り過ぎて行きました。一時は紀伊半島南部に上陸し、間もなく海に出ました。強風域の大きな台風でしたが、滋賀県にはあまり影響が無く、良かったと言えるでしょう。きょうは暦で言うところの「大暑」です。今日、朝の気温は25℃以下でした。熱帯夜を免れた朝で、日中も33℃ぐらいとか。暑いことに変わりは有りませんが明日からは35℃以上の猛暑になるだろうと予報されています。大暑=耐暑になるのでしょう。一週お休みをして半月振りのビオトープの観察になりましたが、下草の背丈が随分伸びました。台風の雨も適度な湿り、潤いをもたらしたのでしょう。ミゾソバ、セリが勢いを増してきています。一の橋の下、この夏何度目かのスイレンの花が咲いていました。

一の橋の近く、スイレン咲く

 きょうの写真、左一枚目はナツツバキ、別名“シャラノキ”(ツバキ科)の花の蕾がたくさん出ていました。今年春に植栽した樹です。二枚目はコマユバチの繭。チョウやガの幼虫に寄生し、対外に出てきて繭をつくります。この写真の塊だけで10個ほどの繭がみられます。三枚目はキリギリス科の仲間だと思われます。草地の中に足を進めると、たくさんのバッタ類の幼虫が飛び跳ねて出てきますヨ。四枚目はツバメシジミ(シジミチョウ科)の♀。春型と思われます。傷みが進んでいます。やがて世代を継ぎ、夏型のチョウが出現する頃ではないでしょうか。ヒョウモンチョウに出遭いましたヨ。

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 No.372 2011.07.09.(Sat) 09:00   晴/曇り   水温  29.0 ℃  気温 30.0 

 梅雨前線が北上し、晴れの土曜日になっています。朝9時を過ぎて既に気温は30℃。日中は厳しい暑さになりそうです。昨日、早い梅雨明けが発表になりました。これからは夏本番、猛暑・激暑・酷暑の日が続くのでしょうか。日中の節電率15%が言われていますが、一般家庭に強いることは少し酷な夏になりそうです。

 きょうのビオトープの池の水の透明度は良く、二のたまりの水深80cmの底もよく見えていました。オオカナダモ、オオフサモといった外来種の水草も頑張って駆除していただいたおかげで、今はほとんど観なくなりました。水底にはモノアラガイが這っています。一時メダカの姿が激減していましたが、最近はやや戻りつつあります。トノサマガエルは居るものの、ウシガエルの姿は無くなりました。何処かへ移ったのでしょう。しかし、地上の生き物の数が、絶対数例年より少なく感じます。個体数、種類数それぞれ増えるチャンスは、これからの季節まだあることと期待したいですネ。

影が濃くなってきました・・・・夏!

きょうの写真、一枚目はクスノキの落ち葉に泊まったお馴染みのベニシジミ(シジミチョウ科)。二枚目はやや背中の模様が変異していて怪しいのですが、セマダラコガネ(コガネムシ科)のように思われます。模様の変異が多く観られる種です。三枚目はジュズダマの雌花(白い毛糸状のもの)と雄花の様子。四枚目は水の注ぎ口近くに出ていたネジバナ(ラン科)です。可憐!

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 No.371 2011.07.02.(Sat) 09:00   曇り/晴   水温  28.0 ℃  気温 28.5 

 6月も終り、早7月になりました。この月末には小学校は夏休みに入ります。7月2日は「半夏生」(はんげしょう)という、暦で言うところの24節季とは別に、各節季毎に三候に細分されており、その一つ「夏至」の三候である。ちょっと難解かな。日本人独特の季節に対する精神的な言葉の感性が伺え「暦」は好きです。ここ一週間に比べ、朝9時の気温は30℃を割っており、湿度を感じるわりにさほど蒸し暑さを感じませんでした。この時期ビオトープは花に乏しく、色彩が単調です。しかし春に花咲いた木樹の実りの時期でもあり、ヤマモモが紅く熟してきました。少し赤黒くなった実を口に入れると甘くなっていましたよ。菜園ではクワの実も食べ頃に熟しています。ビワの実はもう終りかけていました。花は無くとも果実の彩りが楽しみな季節でもあります。

ヤマモモの実、熟してきました

 晴れてきているのか、曇り勝ちの空。ビオトープはやや暗い感じがします。先週の整備作業から一週間、なんとなく落ち着いた雰囲気があります。今日の写真、左一枚目は、三の溜りのセリが花を付けはじめました。二枚目は二の溜りのガマ。穂が出、雄花序・雌花序がはっきり見えています。三枚目はシオカラトンボの♂。近くには♀の姿も見え、ビオの溜りに産卵してくれることでしょう。四枚目は、毎週遊びに来てくれている四年生の子どもが、ザリガニツリ?を試しています。果たして彼の手により釣り上げられるモノは何か、楽しみです。

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 Copyright (C) 2004 
最終更新日 : 2011/10/07

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