今ビオ
No.761 〜 No.765

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No.770  2021.04.03(Sat)  9:00     曇り    水温 15.0 ℃     気温 16.0℃.

■季節の歳時記 4月 5日頃
 七二候の一つ
玄鳥至(つばめきたる)燕が南の国から渡ってくる頃。「玄鳥」(げんちょう)とは燕の異名です。二四節季では「清明」。

■二週間振りのレポートです。半月の間に春は駆け足で進んでいます。学校では職員の異動がありました。校長先生も退職になりました。2003年に新設開校された小学校です。ビオトープは翌年の2004年春に完成しています。ビオトープ造りから関わってきて19年、来年は20年目の年を迎えます。6人の校長先生とお付き合いさせていただきました。最初は年上の校長、そしていつの間にか年下の校長先生とお付き合いするようになりました。同世代から歳若の先生へ変わり往く中、また教育現場の時代の流れや、コロナ禍の変化にも戸惑いながら続けてきました。当初のビオトープは木樹もなく、荒涼たる景色でしたが、数年後には動植物も豊富になり、環境的に非常に面白く感じた数年がありました。近年は外来種が目立ち、環境の貧栄養化も進み、単純なものとなっています。なんとか打破したいのですがね。

散り始めたサクラ

 右一枚目、新年度が始まりました。午前9時です。二枚目、ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科)。二の橋の袂に例年顔を見せてくれます。サクラの花もそうですが、何れの花も出現が早く感じられます。三枚目はゲッケイジュ(クスノキ科)の花。四枚目はドウダンツツジの花。サクランボの果実が膨らみを見せてきました。ビワの実も大きくなってきています。初夏の実りも早まりそうですヨ。水温15℃、池の中の動きも徐々に観られるようになって来ています。春はまだこれから・・・

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No.769  2021.03.20 (Sat)  10:00   快晴  水温: 12.0 ℃   気温: 13.0℃ 

 
季節の歳時記 3月20日頃。
七二候の一つ雀始巣(すずめはじめてすくう)雀が巣を作り始める頃。昼の時間が少しずつ伸び、多くの小鳥たちが繁殖期を迎えます。
「春分」の日
 

 ■気温13℃。春の日の快晴の空、決して見透しが良いとは言えません。風が無く、ほんわかと暖かいです。この陽気で校庭のソメイヨシノのサクラが開花し始めました。一気に二分咲きぐらいまでの花が観えます。午後には尚も多くの開花が観れられるかも知れません。ビオトープの木樹の花も次々と開花しています。ヤナギの緑も新鮮で、これまでの冬の眠りから一斉に醒めた感じがあります。池の水温は未だに15℃以上にならず、水中の動きは観えません。池縁ではショウブの若い芽が伸びて来ています。生き物はカメラの画像に納めていませんが、ハナアブの仲間が盛んに訪花しています。ニホンミツバチの姿も観ましたよ。小学校のご近所のお家では立派な紅モクレン、白モクレンが豪華に木一杯に咲き誇っていました。迫力が感じました。

 
ヤナギの緑が活き活きしています

 今日の写真左一枚目、ヒメコブシの花。二枚目はシダレヤナギの花穂。三枚目はコノデガシワの花、蜜を蓄えているのが観えます。四枚目はヤマモモの雌花の様子。昨日の19日、小学校は卒業証書授与式がありました。コロナ渦中、児童の保護者は1名だけの出席が可能だそうで、見送る在校生も出席しないという簡素なものだったようです。そして25日には学年修了式が行われ、いよいよ春休みに入ります。登下校通路、ビオトープのサクラは月末には満開を迎え、4月の入学式まで散らずに花を残してはくれないかも知れませんネ。そんな春分の日のレポートです。

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No.768  2021.03.13(Sat)  9:00     雨    水温 10.0 ℃     気温 11.0℃.

■季節の歳時記 3月15日頃
 七二候の一つ菜虫化蝶=iなむしちょうになる)青虫が紋白蝶になる頃。菜虫は菜の花(アブラナ科)を食べる青虫のこと。菜の花が咲き春本番。

 

気温11℃、暖かく感じる雨になっています。3月も、もう中旬。来週には小学校の卒業式があります。コロナ禍で昨年の卒入学式は微妙なものになっていましたが、今年も来賓等は呼ばれず関係者だけの質素なものになるそうです。恒例になっていた大きな声を発する呼びかけ≠ヘ一番に却下の対象になったみたいです。一昨日の木曜日、止む終えずの平日午後開催になってしまったビオトープ整備作業を実施しました。地域の人たち、PTAさんの有志、子どもたち、教職員が集い実施してきた観察会をいれた整備作業を目指してきましたが、コレもコロナ渦中でのイレギュラー的開催になってしまいました。時間的にも2時間、三つの作業に限定して実施することにしました。1つ、木橋の取替。2つ、池の縁石の復元。3つ、木柵の補修。整備作業にあたり池の水を抜き、一部池底に溜まった泥を揚げての作業。メダカが冬の眠りから覚まされたように跳ねていました。春だよ!♀動するにはチョッとまだ水温が低いかも知れません。

 
チューリップ栽培 1年生

 右一枚目、一昨日の整備作業で取り替えた木橋。二枚目、池中に落ちた縁石を揚げて、元の位置に戻しました。小さく見える石も意外と重くて、扱い難いものですよ。三枚目は復旧した木柵。人がもたれ掛かるのと、ぐらつき始めたものを面白がって押す子らがいて、足元から崩れてしまいました。簡易な木柵で、出入りも自由になっています。一応ここから先がビオトープですよという目印です。4枚目はヒメコブシの花芽(つぼみ)です。

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 No.767  2021.03.06 (Sat)  9:00  曇り  水温: 10.0 ℃   気温: 11.0℃ 

季節の歳時記 3月 5日頃。
蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)戸を啓いて顔を出すかのように冬籠りをしていた虫たちが姿を表す頃
。生命力溢れる季節を迎えます。

 ■気温11℃。全天いまだ雨雲が消えない暗い土曜日の朝です。未明までの雨の後、ビオトープは潤いを得て春の鼓動が高鳴り始めています。二週間振りの通信になり、半月の間に木樹の花が膨らみそして花開き、単色気味だった空間に彩と賑やかさを、同時に華やかさを添えてくれました。虫たちだけじゃなくて、眠っていた草木も再呼吸を始めました。シダレヤナギの芽吹きは空間を一気に新緑色に変えて行きます。若葉萌ゆる5月も好きですが、この時期のヤナギの萌芽は。来る樹木のそれを誘う引き金のようで、力強さがあり好きです。今季、サクランボの花の付き方が疎らな感じがしますね。豊作は見込めないかもですが、その分大粒の実りを期待したいです。甘さを引き出す施肥が必要でしょう。整備作業の時に忘れないように準備し、肥料をあげましょう。午後からは、晴れて来そうで暖かくなるようです。

ヤナギの緑が活き活きしています

 今日の写真左一枚目、サクランボの花。二枚目はサンシュウの花。三枚目トサミズキの花。四枚目はジンチョウゲの花の様子。どれも雨後の水滴を付けています。瑞瑞しさと、本格的な春の訪れを待ち受ける力強ささへ感じます。3月11日が整備作業の日になります。コロナ禍、多く人を集めずまた土日曜の開催でなく木曜日の午後の時間帯です。学校側からの要望で今回はイレギュラー的に実施することになりました。コロナ禍だけじゃない諸般の事情が有るようです。観察会もなし、2時間程度の作業ということ、どれだけのことができるでしょう。

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No.766  2021.02.20(Sat)  9:00     晴れ    水温  5.0 ℃     気温  6.0℃.

■季節の歳時記 2月18日頃
 七二候の一つ土脉潤起=iつちのしょううるおいおこる)雪がしっとりした雨にかわり大地が潤い始める頃。
」は脈の俗字です。

気温6℃、この水、木曜日に強い寒気が日本列島を南下したために北日本、北陸方面は雪になりました。今日からはまた気温が上昇する予報で、三寒四温で徐々に春めいてくるのでしょう。俳句でいう三寒四温≠ヘまだ冬の季語だそうです。既に春、暖かくなっている3月中旬以降に寒の戻り≠ニいう言葉が使われるのが普通のようです。季節の移ろいを日本人は素晴らしい感性の豊かさで、巧みな言葉を使い分けています。「二十四節季」「七十二候」など暦や歳時記の記載は日常の生活をも楽しくさせてくれるものとして好きです。メリハリのある日本の四季を表す言葉を大切にしたいものです。ビオトープの草木や生き物にも、1年を通して大きく関わりのあるヒントを与えてくれています。3月5日には「啓蟄」を迎えます。いよいよ虫達の姿も観え出す頃になります。水温が15℃を超えて来ると、池の中の生き物の姿がも観られるようになるでしょう。その前に整備作業ですヨ。

サザンカ (下方から撮りました)

 右一枚目、ビオトープ四の溜りの縁、アラカシのどんぐりから芽吹いた幼木がいくつも観えます。いずれ抜き取ることになるでしょうけれど、命の逞しさを感じます。二枚目、先週の画像と比較してみて欲しいですね、サンシュウの花芽の様子。確実に開花の予感が伺える状況になって来ています。幾つもの黄色い蕾がみえます。三枚目はシダレヤナギの新芽。少しずつ膨らみを帯びて来ました。ヤナギの芽吹きはまだまだこの先のこと。四枚目、もう咲き出しそうなサクランボの花の蕾、10日後頃には開花か。

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最終更新日 : 2021/07/10